屋根裏部屋の美術館
絵画分類

 初めに

 画家はある時期を境として、作風が大幅に変わることがある。それは、心情の変化したときが境となる。
 その作風の変化には、色彩の明暗の変化が伴う。


 絵画分類

 絵画を勝手に分類した。これはあくまでも私の判断によるものである。この分類に同意しない方もいるかも知れない。本当に勝手な分類である。ただし、この分類に同感する方もいると思う。
 当美術館「屋根裏部屋の美術館」が所有しているものは、このうちの約1/3だけである。 


 作風の変化

 
画家について言われることのひとつに、作品の質の変化がある。
 「画家には、初期に質の高いものを出したが晩年は質の低いものを出した人、初期も晩年も質の変わらなかった人、および初期には質の低いものを出したが晩年は質の高いものを出したひとがいる」ということである。
 当然な分類とも思えるが、実際に調べると納得がいくものである。
 

暗い絵画 明るい絵画
  田中保
  国吉康雄
  池田満寿夫 ←暗いというよりいじけた絵画
  荻須高徳 ←贋作とされた作品である。ただし、私は真作と考えている。
  小糸源太郎
  宮本三郎


画家名 作品に変化のあった時期(境とする時期)
  田中保  社会に認められたとき  結婚?  
  国吉康雄  小児期における母親による問題
 社会に認められたとき  結婚?
  池田満寿夫  東京芸術大学の受験に3度失敗し大学進学を断念。路上で似顔絵を送りながら生活をしていた。・・・初めに挫折があった。
 社会に認められたとき  結婚?
  荻須高徳  荻須は、佐伯米子と関係を持っていた。そして、彼女が夫佐伯祐三および娘さちの殺害に関係したという疑念を持っていた。・・・これは私の推測である。
 戦後
  小糸源太郎  戦後
  宮本三郎   戦後


 終わりに

 上記画家は、油彩画ベスト100位に入る人である。
 ある時期より絵画が急に明るくなったことは事実である。
 しかし、観る人にはそれぞれに好みはあると思うが、作品の質となると私は暗い絵画と明るい絵画は同程度と思う。

    
  

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